人間ドック 結果報告書の見方

人間ドック

人間ドックや健康診断を定期的に受けることはとても大切ですが、受けただけで放置されては意味がありません。
健診結果を確認し、問題があれば食事や生活習慣を見直し、必要に応じて医療機関で再検査や経過観察、治療を受けるなど、結果報告書の指示に従うことが大切です。

判定・基準値について

判定区分の見方

判定区分 解説
A 異常所見なし 今回の健診では異常は認められませんでした。
B 有所見健康 軽度所見を認めますが、日常生活に問題ありません。
C 要経過観察・生活改善 1年後の人間ドックや健康診断で経過観察をしてください。
何か関連した自覚症状がある場合は医療機関を受診してください。
D 要再検査 生活習慣の改善や経過観察を必要とします。
3〜6ヶ月後に再検査を受診してください。
E 要精密検査 異常所見を認めます。さらに詳しい検査(精密検査)が必要です。
必ず、かかりつけ医もしくは専門医をご受診ください。
F 要治療 治療が必要です。速やかに医療機関を受診してください。
G 治療中 今回の問診(問診票への記入を含む)で治療中と確認した項目です。
主治医に結果をお見せいただき、今後の治療にお役立てください。
  • 総合判定は、各項目の中で最も重い判定が反映されています。
  • どの項目がどの判定になっているか、報告書をしっかりご確認ください。
  • 判定がEの方は、結果報告書と同封の「精密検査依頼書」「返信用封筒」「健康保険証もしくはマイナンバーカード」をお持ちの上、医療機関を受診してください。

基準値について

基準値とは、「健康と考えられる人達の95%に当てはまる範囲内の数値」をいいます。

そのため、健康であっても基準値に当てはまらない方が約5%存在します。これは、一人ひとりの顔が異なるように、体質も個々に異なるためです。検査値には個人差があり、基準値に該当しなくても、問題なく生活できる場合もあります。
しかし、異常が続く場合は、医療機関で詳しい検査を受けることをおすすめします。
また、検査値は、その時の体調や年齢、性別、風邪、ストレス、飲酒、激しい運動、食事などの影響を受けます。逆に、基準値内であっても、多飲酒など生活習慣が乱れている場合は、生活習慣病の予備軍となり、将来的に異常値があらわれることがあります。

したがって、「正常値から外れている」や「正常参考値だから大丈夫」と数値だけで判断せず、報告書(個人通知書)の指示に従うことが大切です。
自分の検査値の変化を知るためにも、健康診断の結果はしっかりと保存し、個人のデータを蓄積するようおすすめします。また、基準値は検査方法によって異なるため、健診機関ごとに値や単位が異なることがありますので注意が必要です。