がん検診 大腸がん検診
大腸がんについて
大腸がんってどんな病気?
大腸がんは、大腸(結腸・直腸・肛門)に発生するがんです。
便が長い間貯留しているS状結腸と直腸にがんができやすいといわれています。
大腸がんにかかる方は増加傾向にあり、がんによる死亡数では男性では2位、女性で1位になっています。
動物性脂肪の摂り過ぎや食物繊維の不足などが影響していると言われ、50歳代から増え始めます。60~70歳代の高齢者に発症しやすく、男女差はほとんどありません。早期に発見することができれば完治の確率は高くなります。
主な症状は排便時の出血、下痢や便秘などで、早期の場合には症状が確認できないこともあります。
進行すると、腹痛や出血、便秘や下痢、便が細くなる、残便感があるなどさまざまな症状が現れますが、排便時の出血で異常に気付くことが多いようです。肛門に近い場所の出血は赤く鮮明ですが、遠い場所では黒っぽく変色します。
気をつけてほしいのが、「痔による出血だろう」と自分で決めつけてしまうことです。血便が続くようであれば、早めに医療機関を受診ください。
大腸がんの原因は?
運動不足、野菜や果物の摂取不足、肥満、飲酒などが挙げられます。この20年で大腸がんによる死亡数は1.5倍に拡大しており、生活習慣の欧米化(高脂肪・低繊維食)が関与していると考えられています。
また、大腸がんの家族歴がある方はリスクが増加します。
検査内容
検査方法
- 便潜血検査
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便に潜む血液の有無を調べる検査です。便の採取は自宅で行う事ができます。便の表面を採便用の棒でまんべんなくこすり、通常2日間分の便を採取します。食事制限の必要もない簡単な検査です。
大腸がんやポリープがあると、便が腸内を移動する際に便と組織が擦れて血液が付着します。便潜血検査では便に血が混じっているかどうか調べ、目に見えないわずかな出血を検出することが可能です。
便潜血検査でどのような病気が分かるの?
大腸がんをはじめ、大腸ポリープや大腸炎、潰瘍性大腸炎などの炎症性疾患、その他に非腫瘍性の良性病変も見つけることができます。