がん検診 肺がん検診

がん検診

肺がんについて

肺がんってどんな病気?

肺がんは世界的に増加傾向にありますが、英国、米国では喫煙率の低下に伴い減少しはじめています。しかし、日本では年々増加しており、その死亡数は男性では1位、女性で2位となっています。
肺がんは、気管支や肺胞の細胞ががん細胞に変化することで起こり、発生部位によって2種類に分けられます。

  1. 中心型(肺門型)肺がん
    肺の入り口の太い気管支に発生するがんです。喫煙との関係性が深いがんです。
  2. 末梢型(肺野型)肺がん
    肺の奥の方にある細い気管支や肺胞などに発生するがんです。非喫煙者であっても多く発生するタイプの肺がんです。

初期の肺がんは症状が現れにくいことが多く、定期的にがん検診を受けることで早期発見できる可能性があります。症状としては、かぜに似た症状が長引く、せきが続き血痰が出るなどがあります。また呼吸困難や胸の痛み、発熱などを伴うこともあり、さらに進行すると声帯の神経が侵されて声のかすれや、食道が圧迫され食べ物などが飲み込みにくくなるなどといった症状が出ることもあります。

肺がんの原因は?

肺がんは肺細胞の遺伝子に傷がつくことで発生します。細胞に傷をつける原因は様々ですが、最大の要因として、たばこの影響が指摘されています。たばこを吸うと肺がんにかかるリスクが、男性は約4.8倍、女性は約3.9倍に増加します。喫煙年数や喫煙本数が多いほどリスクが高くなり、禁煙を続けるほどリスクは徐々に低下していきます。また、たばこの煙には多くの有害物質が含まれており、喫煙者本人だけでなく、周囲の吸わない人にも悪い影響を及ぼします。

検査内容

検査方法

  • 胸部X線検査
    息を大きく吸い込むことで肺を膨らませ、肺の状態をよりはっきり写し出すことができます。技師の指示に従い、できるだけ大きく息を吸い込んでしっかり息を止めましょう。 X線を使用する検査のため、妊娠中(可能性)の人は受けられません。
  • 痰の検査(喀痰(かくたん)細胞診)
    肺がんの場合、がん細胞が痰の中に剥がれ落ちることがあるため、痰を調べてがん細胞を検出します。3日間、出来る限り起床時の早朝に採取した痰を検査します。肺がんにかかっていても痰の中にがんが発見されない事もあります。
    喫煙指数600以上の方は、胸部Ⅹ線検査と喀痰細胞診検査を同時に受診することが推奨されています。喫煙指数は、「1日に吸うたばこの平均本数」×「喫煙年数」で計算されます。例えば、1日にたばこ20本を30年吸っている場合には喫煙指数が600となります。

胸部検査でどのような病気が分かるの?

肺がん、肺結核、肺炎・気管支炎、肺気腫・気胸・胸膜炎・肺線維症・心臓病など、肺の異常や心臓の大きさが分かります。